日記

本当を知りたい

 

皆さまは「冷やし焼き芋」という食べものをご存知でしょうか。いや、こんなのは数年前から流行ってたらしいですれど。ここ3年ほど海外にいたもので知らなかった。スーパーの冷蔵コーナーで発見し、思わずガン見。

コンビニなんかでは、最初から冷やし焼き芋にする予定で冷やし焼き芋にされた冷やし焼き芋が販売されているのだけれど、よく行くスーパーの場合はフードロス的な工夫があり、元々はホクホクの焼き芋として売るつもりだった焼き芋が供給過多で売れ残ったのを救出、プラスチックのパッケージに収め、「冷やし焼き芋」と書いたシールをペッと貼って再販しているのであった。いいよね。しかもね、冷たくなるとそれだけでお値段半額。いいよねいいよね。

何を隠そう、私は「冷えた食べもの」というのが大好き。あ、冷たい食べものじゃないよ、かき氷とかそういうんじゃなくて、あくまでも「温かい→冷えた」が好きなんです。自分でコントロールできる範囲の食べもの(外食とか以外)は徹底的に冷やしておる。何でもかんでも冷蔵庫に直行。「ほかほかの炊き立てご飯<冷やご飯」は記述するまでもないけれど「あつあつグラタン<冷めたグラタン」であり「できたてカレー<冷蔵庫から取り出した昨日のカレー」なんである。カレーは家族にも「さすがにそれは理解に苦しむ」とドン引きされてるけど、実は私も…って方、いるんじゃないでしょうか。

冷やし焼き芋、個人的には冷蔵庫で冷やす手間&時間の節約で価値は倍増、しかしお値段は半分、ということで非常に嬉しく、最近はスーパーへ行くたびに焼き芋売り場(屋台みたいなやつね)近くの冷蔵コーナーをチェック、あるだけ回収している。

冷やして食べたい理由、それは「冷えてる方が美味しい」とかそういう、そういう次元の話ではなく、冷えた食べものにはその食べもの自身の「本当」が立ち現れてくるからであって、ほら、「あったかい」というのはすべてを打ち消す効果、いい意味でも悪い意味でもそういう効果がありますよね。私は残念ながら料理やお菓子作り全般があまり得意ではないんだけれど、それでもできたて、つまり「あったかい」状態であれば、ま、食べれんこともないわけです。しかしこれが冷めてくると話は変わってきまして、私のこさえたものは実は美味しくなかった、が露見してくるわけで、それがつまり「本当」なんですな。や、ホクホクの焼き芋、美味しいですよ。ハフハフしながら食べるやつ。でもね、その「ホクホクでハフハフ」が食べもの自身の「本当」を分かりにくくする感じ、どうも私にはもったいない気がしてならず、目の前の食べもの真価を問うため、あつあつの湯気が出ていようが、「今が一番美味しいのに!アホやな!」と貶されようが、スッと静かに冷蔵庫へ収め、「本当」の発現をじっと待っている。

とまあ、ちょっと大袈裟に書いてみたけど、単純に「急いで食べなくていい状況」を作ってしまえるというのもあります。お店で食べるラーメンとか、ああいう「いくらなんでも冷めたらどうしようもない食事」、というか冷めるの待ってたら店主に追い出されそうな食事ってありますよね。こういうのは味わう云々以前に「目の前のものをなるべく温かい状態で口に入れなければならない」という焦燥感に追われながら食事を遂行するわけで、これはとてもプレッシャー。ならば最初から冷えるとこまで冷やしとけってなもんで、ところでラーメンといえば数年前、冷やしカップヌードルなるものが世間を賑わせたけれどあれはまだ流行ってるんやろか。夏にね、氷入れるやつ。確か日清のプロモーションだった気がするけれど、すごい。まじ、日清。強い。カップヌードルという、一般的には温かさが美味しさの半分以上を決定してしまうものを自ら冷やしてもよろし、「本当」をとくとご覧あれ、ってなわけで、相当の自信がないとできない業であり、あ、ちなみに私はアイスカップヌードルなんて日清が言い出す何年も前から自主的にやっておりましたよ。

冷やした食べものに「本当」が出てくるように、人の「本当」というのもまたこれ、冷静、いや、冷静でなくともま、「少なくとも熱のある状態ではない」時にこそ立ち現れてくるものだと私は思う。熱のある状態というのは、文字通り「仕事に熱中してる時」なんかをはじめ、「超ご機嫌な時」「お怒りの時」「初めましてで緊張してる時」「死にたくて仕方ない時」などなど、気分が上または下に大きく振れている時のことです。「怒ってる時に一番その人が出る」なんて、そんなのとてもくだらない。人の「本当」というのはそういうんじゃなくて、極めてアベレージ、平均、の時にこそ出てくると、私は思う。そりゃ仕事に熱中してる時なんて誰でもカッコよく見えるし、相手が死にたそうな時は私もとても悲しくなって、「本当」なんてどうでもよくなるもんね。当然ながら平均なんてのは、時間的にも対話的にもある程度の量を費やし、その結果いろんな場面のその人を見ることを許され、それで初めてなんとなく、それでもなんとなくだけど、少しだけ分かってくる。だんだん「あ、これが本当なのかもしれないな」が掴めてきて、そこのところを好きになれたらそれでいいんじゃないか、それでもうすべてがいいんじゃないか。そんな気がとてもしている今日は、夏の匂いを強く感じる5月の終わり。しかしその前に、雨の季節がやってくるんだったね。なんとか、頑張ろう。

 

 

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ゆきみん
「自分を仕事にするヒント」。自分をマーケティングする方法をお伝えしています。YouTube登録者数2万4000人。「もしもアフィリエイト」ダイヤモンドランク、その他ASP2社で同等成果継続中。Voicyパーソナリティ。