ありがたいことに、たまに「おすすめの本をもっと紹介してほしい」とのお声をいただくので、いいな、と思ったものをこのページでご紹介します。
内容や感想をほんの一言ずつ添えておきます。もし気になったものがあればぜひに〜。
※この記事は随時更新します!
小説
太宰治『正義と微笑』
太宰治の中で私が最も好きな小説『正義と微笑』が収録されています。
太宰治といえば暗いイメージがあるかもしれませんが、暗さから湧き出てくる明るさとはこんなにも眩しいのかと、ただただ静かな感動。
丸谷才一『笹まくら』
まさに「文章表現でしか成し得ないことをやっている」。かなり衝撃的でした。
(その分、少し難しい本かも…)
夏目漱石『硝子戸の中』
夏目漱石の中で一番好き。
川端康成『千羽鶴』
川端康成の中で一番好き。
谷崎潤一郎『春琴抄』
ご紹介するまでもありませんが、やっぱりいい。
これをきっかけに純文学にハマった気が。
安部公房『砂の女』
これも紹介するまでもありませんが、やはり。
岩木けい『さようなら、オレンジ』
言語における葛藤を描いた作品。外国で暮らしたことのある方なら、きっととても響くものがあると思います。
余談ですが私はこの小説を題材に大学の卒論を書きました。
村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』
村上春樹の小説は『1Q84』以前の作品をほぼすべて読んだ上であまり合わないなと思っているんですが、この作品だけはどうも好きで何度も読んでいます。
J.D. サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
『ライ麦畑でつかまえて』ですね。
村上春樹、翻訳はとても好きなんだよなあ。
向田邦子『思い出トランプ』
読んでると苦しくなる。けどおすすめ。
大崎善生『聖の青春』
29歳の若さで亡くなった実在の将棋棋士の生涯を描いた作品。
美しい生きざま。
江戸川乱歩『芋虫』
凄まじい。紹介していいものなのか分からない。けど一応…
中島らも『ガダラの豚』
とてもエンタメ小説だけど普通に面白い。
スワヒリ語出てくるよ。
藤沢周平『隠し剣孤影抄』
かっけえ。
桐野夏生『グロテスク』
一つの事件をモチーフにここまで広げられるのってすごい。
日本語の美しさとかは特にない。
新書・ビジネス書など
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』
会社員時代どん底だった私を救ってくれた、哲学本です。
哲学と言ってもそんなに難しくないよ。
高橋昌一郎『理性の限界』
「大学の一般教養で一番面白い講義」って感じ。
同シリーズに、『知性の限界』『感性の限界』もあります。
ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器』
マーケティングの勉強として手に取りましたが、面白くて夢中で読みました。
岩崎俊一『幸福を見つめるコピー』
世の中にはコピーライティングに関する本が山のようにありますが、個人的にはこれ一冊で必要なことは全て学べると思います。
とはいえ教科書ではなく、エッセイ本です。大切なことが書いてあります。
クレイトン・M・クリステンセン 『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
日々膨大な量のビジネス書を読む友人におすすめしてもらった本。とても面白かった。
書店で平積みされてる他のビジネス本とは一線画してると思います。
佐藤雅彦『毎月新聞』
気軽に読めるけど、なんだか引っかかりを残してくれる本。楽しいです。
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』
ナチス強制収容所体験を精神分析学者の立場で書いた本。
個人的に感動とかはなかったけど、読むべき本には違いないと思う。
マーク・ピーターセン『日本人の英語』
英語がお好きな方に。
坂口安吾『堕落論』
ですよね〜って感じ。
ハンス・ロスリング『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
世界を正しく観察したい方に。
村上 春樹『アンダーグラウンド』
地下鉄サリン事件の被害者の方々へのインタビューを中心としたノンフィクション。
村上春樹の本の中で一番いい。
千葉雅也『現代思想入門』
「哲学、なんとなく興味あるけどいまいち踏み込めない…」
という方におすすめ。
久しぶりに新書で泣いた。
漫画
山岸凉子『日出処の天子』
漫画に対する見方が変わった。天才。
大島弓子『ロスト ハウス』
大島弓子の作品はどれもいい。本当にどれもいいけど、とりあえずこれを。
琴線に触れまくって、いつだってボロボロ泣いてしまう。
竹宮惠子『風と木の詩』
いわゆる同性愛を日本で初めて描いた漫画。
熱量に圧倒される。これ書き上げた時よく死ななかったなって思うくらい。
山川直人『コーヒーもう一杯』
とても心の優しい子に教えてもらった。
ほっこり、だけど少々重い。ありそうでない世界観が唯一無二ですごく良かった。
高野文子『絶対安全剃刀』
やさしさと狂気じみた主張が同居してる感じがたまらない。