評論文が頭に入ってこない?勉強方法に問題ありです!
評論文を読んでも、
- 内容が頭に入ってこない
- 読んでいてイライラする
- 日本語なのに意味不明
- 高校生になったとたん、現代文が苦手になった
と悩んでいる方、お気持ち分かります。
かつての私もそうでしたから…。
ですが、このお悩み、ふだんの勉強方法を少し工夫するだけで解決できるんです!
この記事ではその方法をご紹介しますね。
評論文の読み方については、動画でも解説しています!
この記事の内容は動画でもお話しましたので、手っ取り早く知りたい!という方はぜひ見てみてくださいね。
※こちらの記事よりも少し内容が多めです。
最初から読まないで!問題文を読む順番を守ってください
皆さん、まず問題を見て、どこから読み始めていますか?
最初から?それとも問1から?
これ、どちらも☓です。
評論文を確実に得意科目にしたいなら、問題を見たらすぐに「出典」と「著者の名前」を確認してください。
理由はシンプルです。
- 評論文は同じ出典の文章が意外にも多い。
- 同じ著者が出てくることがかなり多い。
そうなんです。
現代文って、山のようにある文章の中から出題されているように見えて実は結構同じ出典のものが出題されているんですよ。
これは量をこなせば分かります。
ですので、毎回出典と著者を確認すれば、
「あ!この出典の文章よんだことある!」
「この著者ならこういう風に考えるはずだ」
ということが瞬時に把握できるようになるんです。
信じられないことに、私は実際の本番の入試で、すでに読んだことのある文章が出題されて手が震えました。
出典と著者を確認したら→最後の段落を読む
これもかなり重要です。
理由はこちらもシンプル。
- 現代文は最後の段落に、著者が一番言いたいこと(主張)、まとめが書かれているから。
逆に言うと、その最後の段落に至るまでは、くどくどと著者が説得したり、具体例を挙げているだけ。
主張を強めるための材料に過ぎないんですね。
なので、最初に主張を把握しておくと、すごくスムーズに読めるようになるんです。
形式段落につき一文だけ、大事な文章に線を引く
これは、実際に文章を自分で書いてみると分かることです。
皆さんにも小論文を書いたり作文を書いたりした経験があると思いますが、話を変えたいときには段落を変えますよね。
この「段落を変える」という作業は、どんなに賢い哲学者や社会学者もやることです。
なので、形式段落ごとの内容を把握しながら読むと、スムーズに読めるんです。
途中で意味不明!となることはないはず。
評論文の読解におすすめの問題集&参考書
全国大学入試問題正解 国語
評論文はコツや方法で簡単に上がるものではありません。
逆に、ちゃんと量をこなせば確実に上がる教科です!
こちらの使い方に関しては動画でご紹介しているのでぜひ見てみてくださいね。
↓私立大学受験用はこちら
国公立大編、私立大編、どちらを使うかは第一志望の大学に合わせるといいです。(どちらもやるのが理想!)
少しお高めの問題集ですが、薄い問題集を何冊もやるより、確実に点数UPに繋がります! ※こちらの問題集は、全国の入試問題が出揃ってから編集されます。 タイトルの年度は1年前のもの(22年に受験する方は21年のもの)を購入してくださいね!
イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード
量をこなすべきだと分かっていても、
「そもそも評論文を読んでも分からない言葉が多すぎる…。」
とお悩みの方も多いはず。
そこでおすすめなのが、現代文によく出てくるキーワードの意味を先に抑えておくことです。
こちらを一読するだけで、評論文への理解がかなり深まりますよ。
ことばはちからダ!現代文キーワード
ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES)
「イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード」に比べるとかなりあっさりした内容ですが、一通りサラッとおさらいしたい方にはおすすめの参考書です。
根本的に現代文・評論文の読解力を上げる方法
どんな文章が出てきても対応できる読解力を身につけたい!
という志の高い方は、出典そのものをガンガン読んでください。
実際に問題に使われているのはごく一部ですが、きちんと全部読むことで評論文の楽しさが分かるようになるはず。
入試にも頻出の、おすすめの本をご紹介しますね。
一冊だけでも、読むと読まないとではこれからの伸びが全然違ってきますよ。
学びとは何か : 〈探究人〉になるために
「学習とは何か?」
「知識と記憶との関係は何か?」
「生きた知識とは何か?」
ふだん勉強している皆さんにとって、内容的にもかなり興味深く読める一冊です。
立命館大学や東京首都大学、国際教養大学、その他多数出題実績あり。
暇と退屈の倫理学
この本は、個人的にもかなり好きで何回も読みました。
生き方の価値観すら変わりそうな、本当に素敵な本です。
ぜひ読んでいただきたい!
中央大学や同志社大学、その他多数出題実績あり。
大人になるためのリベラルアーツ
「絶対に人を殺してはいけないか?」
「飢えた子どもを前に文学は役に立つか?」
こうした興味深い内容が書かれている一冊。
面白く、サクサク読めますよ。
大阪大学、慶應義塾大学、その他多数の大学で出題実績あり。
自然のちから
はじめて哲学に触れる方にはかなりおすすめの一冊。
やさしく書かれているので、スラスラ読み進められますよ。
京都大学、その他多数の大学で出題実績あり。